在来植物の再生プロジェクト
外来種によって侵食された区域で、ヤマユリ、カタクリ、タマアジサイなど高尾固有の植物を育て、生息域の回復を図る長期保全プロジェクトを進めています。毎年春と秋に植付けを実施し、成長記録を一般公開しています。
Timber Canyon Restが守り続ける森と渓谷。持続可能なエコツーリズムを通じて、次の世代へ自然の豊かさを伝えます。
Timber Canyon Restは、東京・高尾の深い森と清澄な渓谷という、かけがえのない自然環境の中に息づいています。私たちはここを訪れる人々に感動と安らぎをお届けするとともに、この大地が何千年もの時をかけて育んできた生態系を、損なうことなく未来へ手渡していく責任を担っています。
エコツーリズムとは単に環境に優しい観光を意味するのではなく、人と自然が互いに学び合い、支え合う関係を築くことです。訪れる方々が森の声に耳を澄ませ、大地の息吹を感じ、帰路についた後も自然への敬意と愛着を心に持ち続ける——そのような体験を生み出すことが、私たちの最大の使命です。
高尾山系に広がる温帯林は、世界でも指折りの生物多様性を誇ります。スギ、ヒノキ、ブナ、カエデなど多様な樹種が共存するこの森は、数百種の植物と動物の住みかであり、清らかな水の源でもあります。
私たちは毎年、専門の生態調査チームとともに施設周辺の生物多様性モニタリングを実施し、外来種の排除、在来植物の育成、野生動物の生息環境の整備に取り組んでいます。訪問者の方々も、ガイドとともに参加できる保全ボランティア活動を定期的に開催しています。
施設内を流れる小川は、高尾の森が何十年もかけて蓄えてきた清澄な伏流水が源です。この水を守るため、私たちは化学薬品を一切使用しない管理方針を徹底し、雨水の自然な浸透を促す透水性の舗装を採用しています。
苔庭の石畳も、コンクリートや接着剤を使わず、伝統的な野面積みの手法で設えてあります。雨水は石の隙間から大地に吸収され、地下水を涵養し、周辺の植生を潤し続けます。土を固めず、水を塞き止めず——大地の呼吸を妨げない設計思想が、私たちのあらゆる施設整備の根底にあります。
Timber Canyon Restが掲げる持続可能なエコツーリズムの基本原則。これらは私たちが日々の運営において、意思決定のよりどころとする指針です。
いかなる施設整備も、自然生態系への影響を最小化することを最優先事項とします。収益よりも環境保全を上位に置く判断を徹底します。
太陽光・水力・バイオマスなど再生可能なエネルギーを最大限に活用し、廃棄物はすべて堆肥化またはリサイクルによって資源として還元します。
地元の農家・職人・自然ガイドを優先的に雇用・採用し、施設の収益が地域に還元される仕組みを構築します。
在来種の保護と外来種の管理を継続的に実施し、施設周辺の生態系が健全に維持されるよう専門家と連携した監視体制を整えます。
訪れるすべての方々が、帰宅後も自然への敬意を持ち続けられるような体験と情報を提供します。自然保護の意識を社会全体に広げることが私たちの使命です。
環境負荷の測定結果、保全活動の成果、エネルギー使用実績などを定期的に公開し、来訪者・地域住民・研究者と情報を共有します。
"森は私たちが所有するものではなく、Timber Canyon Rest — 創業理念より
次世代から借り受けているものです。"
理念を行動に移すために、Timber Canyon Restでは年間を通じてさまざまな環境保全イニシアチブを実施しています。
外来種によって侵食された区域で、ヤマユリ、カタクリ、タマアジサイなど高尾固有の植物を育て、生息域の回復を図る長期保全プロジェクトを進めています。毎年春と秋に植付けを実施し、成長記録を一般公開しています。
施設の石畳、石垣、休憩スペースの整備には、地域の石工職人が受け継いできた野面積みや空石積みの技術を採用。セメントや金属アンカーを用いない自然素材の施工により、景観と環境との調和を実現しています。
高尾の森に生息する300種以上のコケ類は、森の保水機能と生物多様性において重要な役割を果たしています。東京農工大学との共同研究のもと、施設内のコケ群落の分布マッピングと環境変動への応答モニタリングを継続実施中です。
開業以来、Timber Canyon Restは自然保護を施設運営の中心に据え続けてきました。以下に、主要な保全マイルストーンをご紹介します。
開業と同時に、施設内でのプラスチック製使い捨て容器・ストロー・包装材の全廃を宣言。竹製・木製・和紙製の代替品への完全移行を実施しました。
施設屋根への太陽光パネル設置と、小川の水流を利用した小規模水力発電装置の導入により、施設消費電力の約80%を再生可能エネルギーで賄える体制を整備しました。
東京都が実施するエコツーリズム推進事業の認証を取得。生態系保全、地域共生、環境教育の三分野すべてで最高評価を獲得しました。
東京農工大学・農学部と連携した在来植物育成プロジェクトを開始。初年度に1,200株の在来種苗を施設内の生態復元エリアに移植しました。
施設運営に伴うすべてのCO₂排出量を、敷地内の森林吸収量と自治体認定のカーボンクレジットで相殺するカーボンニュートラル宣言を発表しました。
施設周辺の森林に、タヌキ・テン・ニホンリスなど在来哺乳類が自由に移動できる「グリーンコリドー(生態回廊)」を整備。2025年度末の完成を目指して工事を進行中です。
Timber Canyon Restの持続可能性への取り組みは、国内外の権威ある機関に認められ、また多くの研究・保全機関との連携のもとに進められています。
Timber Canyon Restでは、来訪者が参加できる保全ボランティアプログラムや環境教育ワークショップを定期的に開催しています。森と渓谷を守る活動に、ぜひ直接ご参加ください。
一本の杉が数百年をかけて大きく育つように、私たちの自然保護への取り組みも、一日一日を積み重ねることで初めて実を結びます。Timber Canyon Restは、今日も明日も、変わらぬ誠実さで森と渓谷に向き合い続けます。そして、ここを訪れるすべての方々とともに、この豊かな自然環境を守り、次の世代へとつなぎます。
取り組みへのご意見をお聞かせください